○ 住宅メーカーや工務店などに住宅を頼んだ場合、設計料として全体予算以外
に請求されることはありません。これだと一見安そうに思えますが実は、全体
の予算の中に設計料は組み込まれているのです。
そして、設計と工事をするのは一緒の会社のため、きちんとした工事がなさ
れているのかどうか建て主の方が判断するのはとても難しいことです。
しっかりした信頼関係がないと、なかなかシンドイことになります。
私たちの所には、たくさんのこうした建て主の方が相談にみえます。
設計の段階でも、建て主の意向と言うよりどうすれば工事がやりやすいか、
手間が省けるか、という会社側の都合から考えた間取りになっています。
これでは何のために家をつくるのかわかりません。家は簡単に買える買い物
ではありません。
設計事務所の場合、設計者は契約した建て主の代理人となって図面をつくり
工事の監理をします。施工業者が勝手なことをしていないかなど、一般の目
からではなく専門家としての目でチェックして行きます。
設計者は建て主の代理人、いわば弁護士のような役割です。常に建て主の
立場になって物事を考えて行きます。建て主にとっては心強い専門家、信頼
できる人なのです。
ここまで説明すれば分かってもらえるとは思いますが、建て主の夢や希望を
可能な限り実現させて行く、それが設計者としての仕事です。
そのため、工事費とは別に設計料がかかってきます。
工事費の約1割前後となりますが、それを高いとするか安いとするかは、
どれだけ自分の夢を実現させたいか、という気持ちによっても変わるものと
思います。
一生に一度のおおきな買い物なんですから、思いっきりわがまま言って家
づくりしてみたいと思いませんか?
|