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  雨の日も楽しもう!!
 ○  雨の日が好きではないという方も多いと思いますが、雨水を溜めて、

  トイレや洗車、お庭にまいてみませんか?

  きっと雨の日が待ち遠しくなりますよ。

 Q:雨水を溜めるといっても、どうやるの?

 A:雨水を溜める専用タンクを設置します。方法としては2つあります。

   いずれの方法も市街地部では雨水の汚れ(大気中の埃)がひどく結果として

   装置などに悪影響を及ぼします。

   また近年で酸性雨等の問題があり、その点の事前調査が必要だと思います。

   以上の点を考慮した上で上記2つの方法について説明をいたします。





  例1、        第1の方法

 ○ 写真の様に樋から直接雨水を分岐させ、それを地上に置いたタンクに

  溜めてその水を使います。

  この場合初期30分の水(雨が降り始めて30分の水は汚れている)を捨てる

  のか使うのか選択する必要があります。
 このおたくの場合は少し空気が

 きれいな所でしたので、樋からの

 水はフィルターを通さないでその

 まま使いました。

 牛久の家で使用しました。

 天水尊は市販されており他にも

 四角型もあります。
 
  例2、      大坂屋家具店のケース
緑色部分:中庭

下に雨水槽が設置してあります。
 この大坂屋さんの建物の下には,構造上大きなピットが必要でした。庭の下

にあるピットを使って、雨水を貯えています。

軽井沢には夏にはとてもたくさんの人が訪れてたくさん水を使います。水道の

水圧がどーんと下がります。太陽と同じように屋根にはみんな同じように雨が

降って、それも豊かな恵みです。

 気象データを集めて雨量を予測し、どれだけの雨を雨水槽に入れるかを検討

しました。3カ所の便所と庭の水やりなどに使っています。


 大阪屋家具店さんの声〜大阪屋家具店のトイレのおはなし〜
 
大坂屋家具店実例集はこちらへ


  第2の方法の1

 

 全体として重い仕組みが必要になります。

   1. 雨水を集める装置・・・・・・・・・・*写真1
   2. 初期雨水を捨てるための装置・・・・・*写真1
   3. 雨水を濾過する装置・・・・・・・・・*写真1
   4. 雨水をためておくタンク・・・・・・・*写真2
   5. トイレ等に流す装置
   6. 市水を補給する装置
  
       
 雨水タンクはどのくらいの容量が良いかを決めるのが重要です。実際、雨が

どのくらいの頻度で降るのか、季節の中で降らない時期はいつなのか、トイレ

を使う人数は何人くらいかなどのデーターを元に容量を決め、不足した場合は

市水でまかなうようにする必要があります。

大人1日のトイレに必要な水量を30リットル位とすると、

30リットル×14日×2人=840リットル>1トン

つまり2人で使ったとして2週間ごとに雨が降れば、1トン(1m×1m×

1m)の容量タンクであればよいということです(*注1)が実際には思う

ように雨は降りません。

タンクの水を使い切った時は市水から補給を行います。(菊名の家で使用)

以下の写真でその時の設計の概要を示しておきます。

 *注1 便器に節水型(7リットル/回)

*写真1

これは初期雨水を分離するための装置(ドイツ製)
 *写真2 
 
初期雨水分離用の装置でこの雨水がタンクの中に注水されます。

架台で高くしているのはトイレのタンクに自然落下で注入できる

ようにしたかったからです。他のパイプ類は、雨水がなくなった

時、市水を補給するためと、雨が多すぎてタンクの容量を超えて

しまった時のオーバーフロー用。結果は良好で建て主の方からは

良いと言われてはいますが、市水の補給の時音がすること、仕掛

けは単純ですが全体に大袈裟な装置になってしまったのが問題で

した。
  第2の方法の2

 現在、まだ施工例はありませんが、今後進めて行き

たい方向の一例です。雨水樋から集めてきた水は地中

でフィルター処理され、地中タンクに集められます。

水中ポンプを使い、トイレなど必要な箇所への給水を

します。この方法であれば、樋の雨水を地中で集合できるので、外観がすっきり

します。タンクの容量が庭の規模に左右されません。大袈裟な装置を外に出さな

くてもすみます。また外部への音対策にもなります。問題はまだあるかと思い

ますが、より自然の形でできるかと思います。
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設備について〜雨水の利用〜