家づくりは家族全員の創意をつくる絶好の機会です。
○ 家は買う物ではありません。多くの知識を学び、知恵を出し合って創意や
工夫を重ねて美しい物を創ることす。自然の一部としての私たち人間は、
知恵の広さ深さでは自然そのものにはかないません。陽だまりのぬくぬく
とした気持ちよさ、美しさにハッさせられる木陰や木漏れ日、肌に優しい
そよ風、しとしと雨の穏やかな音や波紋の美しさ、自然の微妙な変化に心を
開き、そんな気配を感じられることが、人の心の深いところに豊かさと、
そこにいる安心感を与えているのでしょう。
○ 子供や大人、若者やお年寄り、犬や人、自然や人々、様々な価値が包含
された工夫のある家。土地のエネルギーを利用し、嘘のない素材を使う
美しい家は人に優しい心を生みます。そんな家が続く町は優しさにあふれて
います。
○ 自然から学ぶことは科学すること、昔からの知恵を生かし、同時に
コンピューターを駆使した科学の応用も必要です。
そして産直の木を育てた人、木を加工して組み立ててくれた人、土を壁に
してくれた人、多くの人の足跡が見える住まいが家と呼んでふさわしいのだ
と考えます。
○ 家づくりには多くの知恵と工夫を重ねるほど安心な家になります。
その知恵や工夫はそこに住む家族の方特有のものだったり、昔からある知恵
であったり、新しい情報と分析でもあります。
これらはなにも専門家だけが密かにもっているものでもありません。役に
立つ工夫や知恵であれば広く知らせ、皆さんで応用してさらに新しい工夫を
生んでいければとても良いことだと考えます。
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