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  ワークショップとは
 Q:そもそもワークショップってなぁに?
              わたしには馴染みのない言葉なんだけど。

 
 
A:たしかに、普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。

   “ワークショップ”を一言で表すとしたら”誰か一人に頼るのではなく

   みんながみんなの意見を出し合い、まとめてものづくりをする”という
 
   ことです。“ワークショップ”発祥の地アメリカではこの手法によって

   公園やコミュニティーセンターなどをつくるのは当たり前のことになって

   います。そして日本でも“ワークショップ”による公園やコミュニティー

   センターなどのまちづくりは頻繁に行われるようになってきました。

   SEAarchでも住宅設計を行くうえで“ワークショップ”はなくてはならない
 
   手段となっています。
 Q:住宅を”ワークショップ”でつくる利点は何かあるの?

 
A: そうですね、”ワークショップ”をするからには普段の施主、設計者と

   いう関係の打ち合わせとは違う新たな関係が築きあげられます。

   具体的に言うと家族みんなの意見を取り入れた家づくりができるという

   ことです。
家をつくるにあたってお父さん、お母さん、子供達、おじい

   ちゃん、おばあちゃんなど、いろいろな年令、性別、親、子、それぞれに

   違う価値観を持っています。そんな色々な価値観を一つの空間に作り上げ

   るということは容易な事ではありません。そうなると今までは1人か2人

   の人(親、お金を出す人、権力の強い人)の意見だけで家づくりをして

   きたのではないでしょうか?子供やおばあちゃんの考えは参考になるこ

   とがたくさんあります。

   そんなみんなの価値観を一つのものにする手法がデザインゲーム(ワーク

   ショップ)という新しいやりかたです。皆の意見が取り入れられた家が、

   とても奥深く家族の1人1人を育んでくれるたいした器になり、こんな家

   をみんなは大切にしてくれるはずです。

 Q:めんどうな手間ややっかいな手続きが必要になるのでは?

 
A: そんな心配はいりません、とても簡単でたのしくできます。

   デザインゲームと言われるくらいですからゲーム感覚で進んでゆきます。

  そんなやり方で多くの人の意見を取り入れる事ができる魔法の様な手段です  
   
 Q:長い時間かかったり、費用がかかったりするのでは?

 A: 普通の打ち合わせよりもっと短い時間で一定の結果が出せます。

   費用は場所と道具さえあれば充分です。
 Q:どうもハッキリとしたイメージがわきません。

 A: 次にいくつかの具体例をお見せしますので御覧ください。
  
   こんなふうにやるのかとイメージがわくと思います。

    実例紹介 ・IRさんのケース
         ・塗壁ワークショップ
         ・屋根緑化ワークッショップ 
  

 Q:だいたいの進め方を教えて下さい。

 
A:ケースバイケースで色々と変化しますがほぼ次のような流れになります。

 (1) まずは家族や設計者などデザインゲームに関わる人々が建築予定地へ

    行き敷地や周辺環境について見たり調べたり感じたりしてもらいます。

 (2) その後、デザインゲームのでファシリテータ−と呼ばれる進行役が家

    族の方々に敷地で感じたり見たりしたもの、気になった事など自由に

    発言してもらい記録しながら敷地やその周辺でそれぞれが感じたことを

    まとめて行きます。

 (3) (2)によって分かった事、発見した事や一般的な内容も含めて

    ファシリテータ−は目標カードを作成します。この目標カードとは

    それぞれが家づくりをしてゆくなかでの大きな目標(例えば、みんなが

    くつろげる家にしたい、家族皆の顔みえる家にしたいなど)のことです
   
    このカードをそれぞれ選んでもらい、それをまとめるためのゲームを

    して行きます。

目標カードの例

                 
 (4) 目標カードが選ばれたら次は目標を実現させるための機能カードを

     みんなで選びます。このようにしていくつかの具体的な家の内容を

     深めながら決めて行きます。

 機能カードの例

高さカードの例

形カードの例

        
 
  こんな関係がいいカード(部屋のつながりには家族それぞれの思いが入る

  基本的なことです。それを簡単に引き出してためとるためのカードです。


 (5)(4)でまとまったみんなの意見をもとに、模型を作ります。 
 
    自分達で出し合った案や内容なので実際の形になるとより一層愛着が

    わいてきます。



 (6) この模型に旗を立てていく旗立ゲームをします。

    好きなところ、気に入ったところには白い旗、あまり好きではない

    ところには赤い旗を立てて一ケ所づつ問題となっている点を探します。
  


  (7) (6)の問題点を直して完成です!!

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